岩内町郷土館ブログ
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ひとりごと | かくれキリシタン仏と伝えられています。
昭和46年、本弘寺より当館に寄贈された「背負仏子育て地藏菩薩像」の写真です。
このご像は、背負子の箱に収められ、往時これを背負って町々を托鉢で歩いた尼僧があった、という記録があります。
昭和46年、隠れキリシタン仏の研究者で、立教大学教授であった高田茂という人が岩内を訪れて、この仏様が隠れキリシタンのものであるということがわかりました。
正式には「木造逗子入聖母子地藏菩薩立像」。木造で彩色あざやかな同様のキリシタン仏は、日本全国にあと2箇所、新潟県十日町市松之山の松陰寺と、山形県東根市高崎の龍泉寺にあるとされていますが(S46年当時)、笈箱のまま現存するのは大変珍しいものだということです。
制作は安政年間と推定。日本全国で徹底的に禁止、排除されていたキリシタンが、日本古来の仏様にその信仰を忍ばせて作られたのが、隠れキリシタン仏です。道内には本州から逃げてきたキリシタンの遺構、逸話が各地に残されていますが、あらゆるクニの人々が行き交ったここ岩内にも、ご制禁の宗徒が数多くいたのかもしれませんね。
posted by 岩内町郷土館 at 2014年05月18日15:22 | Comment(2)
この記事へのコメント
唐突ですが?
「背負佛」で検索すると、いの1番で、このページがヒットする模様です
色んなヒトが「北海道」に、楽園を創りに来ていた…
これからの時代を「前へススメ‼」るには、温故知新が重要ですので、
顔晴りましょう ♫(^o^)♪ ツ(^o^)シ §(^o^)β
Posted by ほっとあいず at 2021年12月07日 07:51
ほっとあいず 様 コメントありがとうございます! 沢山の方に知って頂けると嬉しいですー(*^^*)。当館の収蔵資料の中でも大きなもので、清掃のため位置を動かすにも困難なほど相当な重量です。こんな重いものを背負っていたとは……。
Posted by 岩内町郷土館 at 2021年12月08日 15:21