岩内町郷土館ブログ
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ひとりごと | 8月9日 長崎原爆投下の日
岩内町郷土館には、長崎で被爆し、家族を失いながらも被害者の救済に尽力した医学博士、随筆家の永井隆博士の書簡と「マリア像画」があります。
寄贈者は、岩内町の増山ヨシさんのご遺族です。増山ヨシさんは、永井博士の著書「この子を残して」に感銘し、母を失い、ボロきれで遊ぶ博士の子供たちを不憫に思い、手作りの人形を送りました。そのお礼状が病床の永井博士から直接届いたのだそうです。
綺麗に額装されて、長年大切に保管されていたものを、増山さんのお子さんの手から郷土館にご寄贈いただきました。時折この情報を知り、博士の書かれたものを見たいと希望してご来館する方もいらっしゃいます。
永井博士はベストセラー「この子を残して」の他にも、「長崎の鐘」という名曲を残した方です。朝ドラ「エール」でも吉岡秀隆が「永井武」役で出ていましたね。
1945(昭和20)年の8月9日の長崎原爆忌から、今年は77年。1951(昭和26)年の永井博士のご逝去から71年。この町にいた一人の女性の真心が、悲惨な運命を背負った被爆地に届いていたこと。尊いことだと思います。
そういえばと、よく「針仕事」をする町のお母さん達の姿を思い出しています。お手製の巾着やちょっとした小物など、とても気前よくゆずって下さいます。岩内の母さんの真心って本当にあったかいです。
posted by 岩内町郷土館 at 2022年08月09日10:38 | Comment(0) | TrackBack(0)
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