岩内町郷土館ブログ
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ひとりごと | 6月25日(土)より「岩内のアスリートたち」
岩内町郷土館第二回企画展「岩内のアスリートたち」が、6月25日(土)より。現在着々と準備をすすめており、町内の関係者各位さまにも資料ご提供などのご協力を頂いているところです! ありがとうございます!
郷土館二階に保管されている競技用自転車は、昭和31(1956)年、メルボルンオリンピック自転車競技に出場した、郷土岩内出身大沢鉄男選手の自転車です。
昭和29年(1954)の岩内大火から2年後。不撓不屈の岩内人たちが町を一から再建し、公共の建築物をわずか2年で再建、復興が宣言されたその年のこと。大沢選手のオリンピック出場は、町の復興に花を添えるかのような誇らしい、明るいニュースでした。もちろん町をあげての応援がなされました。
その競技用自転車が、今はひっそりと郷土館の二階にくつろいでいます。「SILK」というメーカーは、当時の片倉自転車というメーカーの「片倉シルク」というブランド。国産のロードレース用自転車の嚆矢であり、オリンピック日本選手の公式自転車でした。なぜシルクという名前なのかというと、片倉工業は元々製糸紡績業の大手であり、世界文化遺産となった「富岡製糸場」の所有者であったという歴史があります。車体の部分を丁寧に細かく観察してみると、知らなかった歴史がまた一つ、また一つと浮かんできます。
岩内のスポーツの歴史を取り上げる企画展。実は初の試みです。岩内は文化、芸術の町ということはこれまでも多く取り上げて来たのですが、忘れてならないもう一つのお宝は、町のスポーツの英雄(ヒーロー)です。そしてそのお宝が生まれる背景には、古くから豊かな町であったからこその、スポーツ振興の歴史がやはりあったのです。
特にスポーツに興味はないという人でも、甲子園に地元の高校が出ると「ガンバレ!」って思います。最近ではカーリングのロコ・ソラーレの活躍に全道が熱くなりました。身近なスポーツ選手を応援したくなるのは、愛郷心(故郷を思う心=パトリオティズムpatriotism)の自然な発露です。
そして、オリンピックなど大きな大会に出場したあと、選手たちの多くが言葉にするのは「応援してくれた多くの人々、支えてくれた地元の人々への感謝」です。スポーツを介して人々は、国や故郷への思いを共有し、深めることが出来るのだと思います。
郷土館にぴったりのテーマではありませんか!(笑)
posted by 岩内町郷土館 at 2022年06月11日15:08 | Comment(0) | TrackBack(0)
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