岩内町郷土館ブログ
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できごと | 茅沼炭鉱の草創期を造った、薩摩人伊地知季雅
今回の企画展「進取の気質を育てた茅沼炭鉱」は、そろそろ終了となりますが、この時期になって明治の炭鉱の大功労者、伊地知季雅の東山墓地内にある墓碑をようやく発見いたしました!
伊地知季雅(いじちすえまさ)氏は鹿児島県士族。炭鉱業の経験者として九州から北海道へ、茅沼炭鉱に出仕したのは明治五年のことでした。
北海道初の茅沼炭鉱、開拓使は明治以前より発見され、何度か断念された炭鉱業を今度は成功させようと多大な期待を寄せます。伊地知氏はそれにこたえ見事に事業を成功させ、炭鉱経営を再興させました。しかしその激務がもととなり、明治11年四十三歳で急逝します。
明治13年に建立された墓碑は、身内の少ない北の地でやがて訪れる人も無くなっていき、倒れて草むしていましたが、昭和6年郷土研究家佐藤弥十郎氏が偶然発見、これを新たに建て直し後世に伝えられるといういきさつが、佐藤氏の著書『余滴』に書かれています。
(裏に刻まれていた碑文はもうほとんど見えません)
展示日数はわずかですが、館に収蔵されているこの墓碑の拓本をこのたび展示します。9月最後の連休、興味のある方、ぜひお越しください!
posted by 岩内町郷土館 at 2017年09月22日21:24 | Comment(1) | TrackBack(0)
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