岩内町郷土館ブログ
岩内町郷土館でのイベントやお知らせ、
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ひとりごと | 「あ〜よかったな」と思う事
このたびの、第一回企画展「雷電国道の歴史」のチラシ、ポスター図案に使用させていただいたのは、実は町内在住個人の方よりご寄贈いただいた、写真の中の一枚でした。1963(昭和38)年に開通した雷電国道ですが、路面はまだ砂利を敷いただけ、海岸にせり出す国道はガードレールすらありません。しかし、当時の岩内の人々は喜んで家族でドライブ、観光を楽しみ、思い出の写真を残しました。
「親爺の自転車の後ろに乗って、連れて来てもらった思い出がある」という60代の方もいらっしゃいました。
そして、現在40代の方は「雷電の野営場で子供の頃キャンプした」という方も。当時から、岩内青年会議所のメンバーが夏休みキャンプを企画実行するなど、現在と同じように子供たちのために活動をしています。
郷土館の展示でいつも「あ〜よかったな」と嬉しく思うのは、一人一人の来館者の記憶に繋がるものがあったという時。
個人の記憶や思い出が、町の歴史に繋がる場所へきちんと記録されているということは、大事なことだと思います。郷土館のある意義や「町史」を残して置く意義は、表面的なところではなく、深いところにあるように思います。たくさんの人に学ばなければと思います。
もちろん、初めて岩内に来たという方に楽しんで頂けるような、岩内の魅力を伝えることも大切。先日は、東京から初訪問の方に、あいにくのお天気で残念というので、「でも荒波の日本海を楽しむなら今日ですよ!」とご案内しました〜(笑)。
きっと連休は、もう少しあったかくなりますね! 皆さん岩内でお待ちしております!
posted by 岩内町郷土館 at 2023年04月22日16:45 | Comment(0) | TrackBack(0)
できごと | 令和5年度第一回企画展「雷電国道の歴史」
みなさんご無沙汰しております! 郷土館令和5年度の第一回企画展「雷電国道の歴史」は、4月15日(土)〜6月11日(日)の期間開催しております!
今年2023(令和5)年は、1963(昭和38)年に開通した国道229号「雷電国道」の開通60周年、そして現在の雷電、刀掛二大トンネル供用開始から20周年となります。還暦の雷電国道、成人式の双子の姉妹トンネルです!
岩内町敷島内の古番屋から、蘭越町の磯谷港までの通行は、古く松浦武四郎の時代から重要な交通路とされてきましたが、峻険な峠を越える山道、断崖絶壁の岩肌を伝う海沿いの道、いずれも命がけの過酷な道でした。ここに近代的な道路を開くことは、岩内をはじめ近隣住民の長年の願いであったのです。
普段私達が、なにげなく当たり前に通っている道路には、さまざまな歴史と物語がありました。
今回の企画展では、小樽開発建設部の強力なバックアップによりトンネル図面、ドローン撮影動画、貫通石コレクションなど、一般にはめったにお目にかかれない資料ももりだくさんです!
皆様のご来館、お待ちしております〜!
posted by 岩内町郷土館 at 2023年04月16日10:19 | Comment(0) | TrackBack(0)