岩内町郷土館ブログ

岩内町郷土館でのイベントやお知らせ、
岩内町に関する情報や岩内町の様子などを発信しています。

ひとりごとお魚の慰霊塔

 万代ドーム公園に立つ、、すらりと背の高い石碑は「魚族萬霊塔」。こう記されています。

「岩内三百年
 魚の献身なくして
 今日の岩内はなかったろう
 魚は有り難いかな
 即ち祀る」

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 漁業関連の方の建てられたものと思いますが、風雪に削られ年月、由来が定かではありません。文面は武田みさ子さんの著したエッセイ集『運上屋川』に載っていました。

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 岩内はやはり漁業であったのだ、加工業であったのだ、改めてそう思えるような郷土館企画展「にしん場展」が開催中です。

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 ちなみに、万代ドーム公園の旧岩内町役場の玄関ドーム。よく見るとやはり木造建築なのですね。塗装がはげてきているようです。お手入れしてほしいです……。

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こちらも早く復活してほしいです…岩内場所運上屋本陣跡の石碑。
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西防波堤の根っこに上ってみました! (ちょっとキケンですが)正面は湾をはさんで泊、ホリカップ。ここから右手(東側)が明治40年に完成した岩内港です。

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そして西側には、かつてにしん場の親方がタテアミや刺網をずらりとならべ、ニシンの千石場所が続いた野束、敷島内の浜。

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 日が暮れると、イカの船が漁火をならべているのが見えます。岩内、いい季節になりましたよ〜。

posted by 岩内町郷土館 at 2019年06月29日12:16 | Comment(0) | TrackBack(0)

できごと第二回企画展「にしん場展」です!

6月8日(土)〜8月4日(日)の期間は、第二回企画展「にしん場展」。明治〜昭和初期にかけてのニシン漁業黄金時代の岩内をたどる企画展です。

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 北海道のニシン漁は、実は食用のみならず、肥料としてのニシン粕製造の需要がとても大きかったのです。数千トンもの漁獲のあったニシンを肥料に加工し、道内のみならず北陸上越、東京大阪まで輸出、当時の日本農業を下支えしていたとも言えるのです。

 当時の岩内のにしん場が、どのような様子であったのか。さまざまな資料をもとに展示しています。

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実際にモッコ背負い体験も、ご自由にどうぞ! どんざも試着可能です。

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明治35年の「岩内郡漁場実測図」。現在の航空写真と合わせ、どこに定置網があったか知ることができます。

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ご来館お待ちしております!

posted by 岩内町郷土館 at 2019年06月16日01:18 | Comment(0) | TrackBack(0)

ひとりごと長田幹彦作詞「岩内音頭」にはまる

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 郷土館の宝庫、三階資料室でさがしものをしていると、全く別の方向に引き寄せられ思いがけない貴重な発見があり、はまっていくと更に抜け出せなくなる沼状態(TωT)。
「岩内音頭」は昭和9年(1934)、当時の流行作家長田幹彦作詞、中山晋平作曲で制作された岩内のご当地歌謡曲。昭和初期の映像の中では芸者さんたちが輪になって踊っている光景が残っています。

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 当時の岩内は鰊が消え、代わってスケソウダラ漁景気が盛んになっていた頃。この地域では小樽に次ぐ発展を遂げていました。中央の(札幌ではない)文化人や政財界の要人等が数多く岩内を訪れ、滞在していた記録があります。

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 その、作家長田幹彦の資料。岩内音頭の生原稿はもちろん、発禁いわくつきの歌謡曲「島の娘(長田幹彦作詞)」を歌った小唄勝太郎の生写真、渡辺はま子のブロマイド写真、湯の町エレジーの近江敏郎の写真、そしてご存知の方も多いと思いますが、竹久夢二美人画の原画ー幹彦小説の表紙絵ーと、出していくときりがなくなり、閉館時間ぎりぎりにまずは資料箱にフタをして、棚の奥にしまい込んだのでした。
 いずれまた必ずや機会を作り、ご紹介したい資料です。

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 一階展示室にある100年オルガンで、今日は専属演奏家の岩城先生が、文団協50周年記念式の演奏の練習に来られています。
 このオルガン演奏のレパートリーにもなっている「岩内音頭」。岩内が漁業盛んで華やかな時代に作られたものなのですが、手拍子合いの手を入れつつも、どことなく漂う哀愁。絶妙の名曲です。
 ♪ヤレサよいとよいと よいとよいやせー(r)


posted by 岩内町郷土館 at 2019年05月24日23:49 | Comment(0) | TrackBack(0)

イベント郷土館いくべコンサート、マリンバの音色を楽しんで

 来たる元年6月15日(土)18:30〜。岩内地方文化センターにて「井原由加子 マリンバ演奏会」が開催されます!
 井原さんは国立音楽大学を卒業後、マリンバの演奏家として数々のコンクールに入賞、アメリカ、イタリアなど世界での演奏活動を展開しています。

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 そして岩内町にも実はゆかりがあるのです! 井原さんの祖父にあたる方は、大正時代に日本で初めてボーイスカウトを創設した下田豊松氏です。

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 その弟である下田喜久三博士は、国産アスパラガス栽培を初めて成功させた研究者でもあり、井原さんは岩内に二つの「発祥」をもたらした下田兄弟の家系の方なのです。
 今回は下田豊松氏の功績を紹介しながら、合わせて岩内町文化団体協議会創立50周年の記念行事として「郷土館いくべコンサート」第一弾を開催します!
 チケットは500円。高校生以下は無料です。岩内町郷土館で発売中です。
この機会に本格的なプロの演奏をぜひお楽しみください。

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 たくさんのご来場をお待ちしております(^▽^)。

posted by 岩内町郷土館 at 2019年05月22日10:15 | Comment(0) | TrackBack(0)

できごと五月五日、端午の節句の大幟

 五月五日は、こどもの日。端午の節句のお祝いに、武者飾りや鯉のぼりを出しているお家もたくさんあるようですが、郷土館お宝・珍品展でお披露目しましたのは、昭和初期に使われていた大幟。約10mもの長さです。
 一般的には、「鯉の滝登り」や「加藤清正」「弁慶義経」などの鎧兜の武者絵が多いのですが、ここに描かれている「日清日露」という軍人絵の図柄は、戦時中にしか作成されていません。他に「肉弾三銃士」という図柄もあったそうです。

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 日清日露の勝利の歴史が、いかに国民の心に浸透していたか。
 そして昭和の戦争を経て、平成、令和と、この平和な時代を改めて実感させられる展示です。


 

posted by 岩内町郷土館 at 2019年05月01日10:21 | Comment(0) | TrackBack(0)

できごと郷土館 お宝・珍品展 開催中です!

 4月16日(火)〜6月2日(日)の期間は、第一回企画展「郷土館お宝・珍品展」です。今回は昭和初期に子供達の地域学習のために、町の教育研究所が刊行した「岩内地理読本」を中心に、岩内の歴史を紹介しています。
 なお、ゴールデンウィーク中は5月6日(月・祝)まで開館しております。連休はぜひ郷土館へ足を運んで下さいね!(5月7日・8日が振替休館日となります)

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posted by 岩内町郷土館 at 2019年04月26日15:38 | Comment(0) | TrackBack(0)

できごと平成31年度〜令和元年度の岩内町郷土館オープンです!

4月9日(火)午前9時〜今年度の岩内町郷土館が開館いたします。
今年もたくさんのご来館をお待ちしております。

なお2日(火)〜5日(金)は午前9時〜12時、準備期間として半日開館。
6日(土)〜8日(月)は休館日となります。

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本年度もよろしくお願いいたします!

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雪がまだ!

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海は穏やか。風はまだまだ冷たいですー。

posted by 岩内町郷土館 at 2019年04月03日10:45 | Comment(0) | TrackBack(0)

お知らせ今年も郷土館いくべコンサート

 明日11月3日(土)13;45〜は、郷土館いくべコンサート。村田さんのフルート演奏と、郷土館100年オルガンの演奏があります! 今年最後、平成最後のイベントです〜。

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 国産としては日本最古のリードオルガン。明治38年製です。かつて町の有志が修復保存にたちあがり、今ここに100年あまり昔の美しい音色を復活させました。郷土館では来館のお客様どなたにでも、自由にさわって、弾いていただいております。

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 ペダルを踏みつつ、弾きこなすにはなかなか難しいのですが……。
 本格的な演奏を、このたび奏者の岩城美紀子さんにご披露していただきます! 演目は童謡からクラシックなどなど多彩。子供さんからおじいちゃんおばあちゃん、ご家族みんなでお楽しみ下さい!

posted by 岩内町郷土館 at 2018年11月02日14:48 | Comment(0) | TrackBack(0)

できごと和の楽器、お琴の寄贈がありました!

小樽市の桑原様より、お琴を寄贈していただきました。

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札幌の楽器博物館長、井筒先生に調律もしていただき、郷土館のさわれる楽器が新たに仲間入りです。
子供さんから大人、もちろん箏曲の弾き手の方もぜひぜひ弾きに来て下さいね!
来年は演奏会も企画しなくては!

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ちなみに、このお琴を娘時代から大切に大切にしてきた寄贈者の桑原さんは、お琴のカバーも自らのお手で作られています。
この琴カバーの刺繍もまたすばらしい芸術品です。
こちらも工夫して展示品に加えたいと考えております。ぜひご覧くださいね。

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posted by 岩内町郷土館 at 2018年10月31日11:11 | Comment(0) | TrackBack(0)

ひとりごと昭和20年代岩内の漫画家、斉藤正義(正代志)さん

 現在開催中の企画展「安政3年 茅沼炭山発見」の展示では、同年岩内地方を訪れた松浦武四郎の資料も同時に展示しておりますが、資料として当館所蔵の「安政元年の岩内〜雷電」の大きな絵図をお披露目しております。郷土館リニュアル後としては、おそらく初の展示であります。
 長さ約2.1メートルの長い長い絵図に、安政年間の蝦夷地の出来事を年譜で並べ、山々には標高も付し、山道や町には行き交う人々。この時代のイワナイ場所の様子が、生き生きと描かれています。

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(昭和24年作製 安政元年の岩内−雷電 斉藤正義 作)

 作者の斎藤正義さんは、若い頃に東京で、当時子供の間で大人気だった「のらくろ」作者の田河水泡に師事していましたが、戦争で海軍の方へ、中国大陸にわたりました。戦後は無事に帰還し、昭和21年に漫画仲間とともに岩内にて「新世漫画会 岩内集団」を創成。全道に呼びかけて「全道新世紀漫画会」となりました。
 その年、第1回全道新世紀漫画展が、岩内で開催。後志の美術家達に負けず劣らずの勢いでした。仲間には北海朗一、松岡研二、柿本八郎、大場ひろしなど。多くは札幌で活動していました。

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(昭和24年の『岩宇年鑑』に添付されている、岩宇7ヶ町村の手書きの絵地図)

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(岩内町広報に添えられたイラスト)

 札幌の大場ひろしさんは、わかさいもやチャルメラのイラストで有名なイラストレーターです。札幌市資料館には個人美術館の「おおばひろし記念室」もあります。当時大場さんは北海道新聞社にいて、この斎藤さんを入れるように働きかけていたようですが、惜しいことに斎藤さんはそのころ結核に冒されていたのです。
 昭和24年、岩内町開町50周年の時には、前述の絵図とともに、岩宇年鑑、記念スタンプのデザイン、島野小学校の校章デザイン、歴代町長の似顔絵等あらゆるジャンルで斎藤さんは活躍しましたが、昭和26年の春に30歳の若さで亡くなりました。
 もしもお元気でいたならば、大場ひろしさんや、かこさとしさんと並ぶような、偉大なアーティストであっただろうと思います。(r・参考『岩内美術史考察』)

(ちなみにおおばひろしさんは、広報いわないで数年にわたり4コマをのせています〜)
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posted by 岩内町郷土館 at 2018年10月11日15:06 | Comment(0) | TrackBack(0)